ドラム女の過去~不良のあいつ~


「きもちい~っ!うち初めて屋上きた」

「ふーん」

渚はそういって
鍵を指で回す。

「・・・・なんで鍵もってんの?」
そう聞くと
「なんで泣いてんの?」
と返された。

秋は慌てて
手で顔を隠す。

「・・・・・オマエに関係ないしっ」

「いーや、それがどうもありそうなんだよなー」

渚はそういって屋上の地べたに寝転んだ。

「どーいうこと?!」

「茜って知ってるだろ」

「・・・茜?」

秋は記憶をふりかえる。

ー確か茜って、夏休みのときに
 うちにメールしてきた人・・・・・ぢゃん

「・・・・知ってる」

「今日なんかそいつにされた?」





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