ドラム女の過去~不良のあいつ~



ハア・・・ハア・・・


額の汗を軽く拭きながら
秋は一生懸命走った。


ーまさか・・・いるわけないだろうけど・・・


ーしかも言いたい事ってなんだろ・・・


ようやく例の公園についた。


その公園は以前
秋が寝坊したときに
寄った所だ。


秋はいきおいよく公園を除いた。


ーまさか、いるわけないじゃん・・・・


秋の目に映ったのは
以前のように
ブランコにもたれるように
座っている渚の姿だった。



秋はその瞬間に溜まっていた
ものがいっきにあふれ出した。





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