ドラム女の過去~不良のあいつ~
「はっ?!」
秋は再び硬直する。
「勝手にメール送ったの俺だし。
すぐ気付かねーって思ってたし。
それに俺なんかに呼ばれても
お前が来るとは思ってなかったし」
渚はすこし寂しそうな顔をした。
「いや、でも・・・」
「俺 お前きてくれて超嬉しいんだけど」
彼はそういってうつむき顔を隠した。
ー・・・・もしかしてもしかして!
照れてる?!あの染谷が!
「あ・・・ありがと・・・」
時間はもう8時過ぎだったから
辺りは真っ暗で 公園の街灯だけが頼りだった。
「今日の染谷・・・・なんか変~・・・」
渚の顔色をうかがう秋。
「は?!変ってなんだよ。お前こそなんで泣いてんだよ!」
秋は泣いてることをすっかり忘れていた。
「いや、違、これは!」
秋は目をこすって涙を拭いた。