ドラム女の過去~不良のあいつ~
ー確かに・・・・
この間・・・屋上に2人でいたときも
「俺だけ見てろ」って・・・
そういったよね・・・・
「そんな・・・」
秋は下を向いてうつむいた。
秋の座っているブランコの
隣に座っている渚が
妙に近く感じた。
「深川」
無防備な渚の声に反応して
渚の方をみた。
_______________
一瞬の出来事だった。
秋と渚の唇が重なった。
気がつくと
渚は自分が座っていたブランコに座りなおしていた。
ー・・・今の・・・・
秋は顔を真っ赤にして
ブランコの脇のチェーンを両手でしっかり握っていた。
「・・・マジで好きでもない女に
こんなことできる奴がいると思う?」
真剣な目で見つめる渚。
「・・・いないと思う・・・」