過食依存な私達。

「…メグムはまたそんなに食べてるの?」


チョコレートを貪る彼女、メグムに向けられたその言葉は届かなかったようだ。




袋の中が空になり新しい袋を空けるその手の動きが止まった。



先ほど声をかけた少年が腕を掴んで制止させたようだ。
そのまま後ろから抱き締める形になりメグムの動きを完全に封じた。



「…何か不満でも?お姫様、」


顔を上げたメグムの眼には大粒の涙が溢れていた。
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