あたしだと思うのね、うん
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佐藤ユミは、家に帰るとすぐに、制服のまんま自分の部屋のベッドに寝転がる。

ふう、ってため息ついて、ケータイを取り出す。「うわ、軽っ」キティさんやらブライスやら僧侶(中華街でみつけた黄色い服のオッサン)がじゃらじゃらぎしぎし、カバンから取り出すのもひと苦労だったのが、2日間にぷっつり切れて、超軽くなった。それで、自分でもその軽さになれてないのだ。応急処置としてリプトンのおまけのストラップをつけてるが、なんだかコンセプトよくわからない。



メールがきた。ユキからだ。

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