白死
一番最初に行動を起こしたのは男の子だった。
ゆっくりと周りを見渡し、何かを確認するように頷くと大佐に向き直った。

「がはぁ。」
大佐の一声と同時に胸から細い腕が生えてきた。
その手には脈打つ心臓が握られている。
男の子はそのまま心臓を引きずり出し、小さな手で握りつぶした。

「…。」
誰も声を上げることができなかった。
いきなり現れた男の子が大佐の心臓を抉り取るなど、誰が考えただろうか。
私はもちろん、訓練を受けたアーツでさえ何もできないでいる。
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop