白死
一番最初に行動を起こしたのは男の子だった。
ゆっくりと周りを見渡し、何かを確認するように頷くと大佐に向き直った。
「がはぁ。」
大佐の一声と同時に胸から細い腕が生えてきた。
その手には脈打つ心臓が握られている。
男の子はそのまま心臓を引きずり出し、小さな手で握りつぶした。
「…。」
誰も声を上げることができなかった。
いきなり現れた男の子が大佐の心臓を抉り取るなど、誰が考えただろうか。
私はもちろん、訓練を受けたアーツでさえ何もできないでいる。
ゆっくりと周りを見渡し、何かを確認するように頷くと大佐に向き直った。
「がはぁ。」
大佐の一声と同時に胸から細い腕が生えてきた。
その手には脈打つ心臓が握られている。
男の子はそのまま心臓を引きずり出し、小さな手で握りつぶした。
「…。」
誰も声を上げることができなかった。
いきなり現れた男の子が大佐の心臓を抉り取るなど、誰が考えただろうか。
私はもちろん、訓練を受けたアーツでさえ何もできないでいる。