続:お嬢様☆執事
月日が経ち、創也が18歳くらいになった頃。
なんと秋山グループは破たんの荒波を超え、祖父が言ったようにまた顕在したのだ。
秋山製菓。今では有名な大手お菓子メーカー。以前、食品を扱っていたこともあり、次は製菓に挑戦したのだ。その結果、大成功となる実績を残す。
メディア・マスコミに注目を浴び、日本中を驚かせた。秋山グループがあの破たんから見事抜け出せたと。
そして、創也の両親は祖父に手紙を書いた。
創也を迎えに行きたいと。しかし、祖父は拒んだ。もう少しだけ、と。
祖父は創也を息子のように慕っていた。そう、祖父にとって創也はたったひとりの家族だったのだ。
…それから2年後。祖父は静かに息を引き取った。
祖父は亡くなる1週間前、創也へ手紙を書いていた。そう、あの手紙だ。
そして、その2年後、その手紙は創也の手元に届いた…。