続:お嬢様☆執事
「…美羽」
“おねえちゃん、また会おうね~”
“うそついたら、はーりせーんぼんのーばす、ゆびきった!”
“美羽様、行きますよ”
いつかの記憶がよみがえる。
「あの…美羽ちゃん?」
「なんでしょうか…?」
沙羅は机の引き出しからある手帳を取り出した。
「あ、それセフィール学園の学生証…」
「美羽ちゃん、覚えてるかな…」
学生証の間に挟まったそれを美羽に見せる。
「…四葉のクローバー?」
“おねえちゃん、これあげるー!”
「そ、それは…」
沙羅と美羽は目を合わす。
「「あのときの!」」
「どうした?」
創也は訳も分からぬまま、二人の間に入る。