続:お嬢様☆執事
「覚えてる!?」
「覚えています!!あれは沙羅様だったのですか…?」
「そう。偶然だね…」
四葉のクローバーはもう乾燥して今にも崩れてしまいそうな程になっていた。
「3年…。よくこの形を保ってたよね」
「そうですね…」
このクローバーは本当に幸せを運んでくれた。…なんだろう。すごく不思議。
「?」
創也は何も分からない。
「あ、そうだ。いつ帰るの?泊まってく??」
創也に尋ねる。
「ごめん。明日、仕事入ってるんだ。新作ケーキの研究」
「いいなぁ…羨ましい。私、お菓子の仕事やりたかったの」
「じゃ、一緒にできるね」
「ん?」
沙羅はその創也の意味を分かっていない。
「沙羅様、また遊びにきてもよろしいですか?」
「もう沙羅でいいよ。私も美羽って呼ぶから」
「わかりました」
美羽はニッとかわいく笑う。