続:お嬢様☆執事
「お、沙羅。もう帰ってきたのか?」
家で仕事をしていた父と遭遇。
「お見合いなんかしない。私には…ちゃんといるもん」
「はぁー…。まだ、そんなこと言ってたのか?まぁ、仕方ないな」
父が困った顔であごを触る。
「ねぇ、私、お菓子作る仕事がしたいんだけど…」
建設会社なんて、楽しくない。ずっとお菓子を作りたかった。
「まぁ、いいだろう。でも20歳までは私の仕事を手伝ってもらうからな」
「…は~い」
夢実現のためだ…。
ジジジ…
『旦那様、お客様が見えました』
アナウンスが家に響く。
誰か、来たのかな。
「お、来たようだな。沙羅、ちょっと来い」
父は沙羅の腕を掴み、引っ張る。
「え!?何!?ちょ…お父さんっ」
沙羅は無理やり、玄関へと連れられる。