続:お嬢様☆執事

「あ、沙羅」



創也が出てきたと思ったら後ろからゾロゾロと…。



「純?説明文、覚えた?」



創也は休憩室にいる純のもとへ行った。



「沙羅ちゃんがいてくれたおかげでな♪」



と一瞬創也の顔がひきつった。



「沙羅、いつから来てた?」



「んー、1時間前くらい。ずっと待ってたんだから」



「かわいい彼女サンを待たせちゃダメだろ、創也」



「え!社長の彼女なんですかっ!?」



一人の女社員が言った。



「ん?あ、ああ…」



なぜか、創也の顔が曇る。



これは何かあるね…。女の勘ってヤツ。



すると突然、創也は純のスーツを引っ張り、耳元で何かを言った。



「…って。あ?…んなことしてねぇってば!俺のこと、疑ってんの?」



創也は純から離れた。



「それならいいんだけど」



「…?」



きっと沙羅のことだ。


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