続:お嬢様☆執事

純は沙羅の顔を正面から見ないように壁に寄りかかった。



「…俺が悪いよな」



「…」



「俺さ、創也が羨ましかった!沙羅ちゃんと付き合えてるとか…。俺性格ワリィからさ、なんかムカついてきちゃって。それと…」



「?」



「試してみた。もし隙があるなら沙羅ちゃんを奪ってやろうかなーって。必要以上に沙羅ちゃんと接してみたり、創也の怒りを買うようなことしてみたりと…。でも、ぜーんぜん隙がねぇの。でもあいつだってワリィんだ」



「宮根さん…?」



「そうっ。宮ちゃん」



純は壁に寄りかかるのをやめた。



「なんも聞いてねぇだろ?てか、言いそうにないし」



「…浮気してるんじゃ、ないよね?」



おそるおそる聞いてみた。



「浮気じゃねぇけど…。難しいんだよ。宮ちゃんが創也を好きなだけ」



「一方的なの…?」



創也は違うよね?



「…そうだけど?」
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