続:お嬢様☆執事
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「…」
嫌だ。嫌だ。
涙が止まらない。
「ごめん。傷つけた。裏切った…」
「うっ…」
「お酒のせいって言ったら言い訳になる。それに少しでも沙羅を疑ってごめんな…」
「俺は沙羅を守るって決めた。沙羅の執事になったときから。今ならちゃんとそう言える」
創也の一言がつらい。
「…沙羅と会えたとき、本当に嬉しかったよ。ずっと抱きしめていたかった」
「もう沙羅とずっと一緒にいれる。人の目なんか気にしなくてもよくなる。そう思ったら嬉しくてたまらなかった」
「宮根、まだ好きでいてくれてるみたいだから変に意識して…。それが余計に沙羅を苦しめた…。俺、沙羅と一緒にいる資格なんてある?」
「…創也っ」
沙羅は創也に抱きついた。