続:お嬢様☆執事
10歳くらいの女の子。
ロングのストレートをなびかせ、清楚な洋服を着ていた。
あ、とその子は沙羅の存在に気づくと同時に深くお辞儀をした。
「お兄様がお世話になっております。申し遅れましたが、私は秋山美羽と申します」
子供とは思えないその礼儀正しさ。
しっかりしてるなぁ…。
?名前…。秋山美羽?秋山…?
チラと創也を見る。
「俺の妹の美羽。10歳なんだ。よろしく」
「?」
創也の妹…?
「え…?」
沙羅は、動揺を隠しきれない。突然、現れた創也。そして、創也の妹と名乗る美羽…。
「あら?どちかでお会いしませんでしたか?」
頭を上げた美羽は言った。
「え?」
「沙羅、大丈夫?動揺しすぎ」
創也は話し出した。