続:お嬢様☆執事
“久しぶり”…?
「こんなにも大きくなって…沙羅、私たちのこと覚えてる?」
「覚えているわけないだろう。2・3歳くらいの時だ」
「そうね」
…会ったことがあるの?私…。
「あ、あの…」
「白石卓三。あなたの叔父ってことは知ってるわよね?創也、あなたの執事をしてた。しかも恋に落ちちゃって…。映画のようね」
「えと…会ったこと、あると思いますが…はじめまして、白石沙羅です」
「緊張してるのか?面白い子だ」
この人たちが創也の実の両親。…創也を産んでくれた人たち。
「緊張しなくてもいいのよ?今日はあなたの歓迎パーティーなんだから、楽しんで?」
創也の母は笑って、沙羅をそのまま抱き寄せた。
「創也をよろしくね♪」
耳元でそっと呟いた。
「え…あ、はい…!」
「じゃあ、ゆっくりしていって?また…」
二人はそこから離れた。
「…いい人たちだね」
「そう?」
クスッと創也は笑う。