続:お嬢様☆執事
「ちょっといいかな?」
後ろから誰かに声をかけられた。
「は、はい」
振りかえるとある男の人がいた。創也もその男を見つめる。と同時に創也は固まってしまった。
「本田里斗[ホンダリト]…」
「あ、覚えてくれてるみたい。久し振り、創也くん」
「…誰?」
「君は白石沙羅。あの大手建設会社の娘。にしても綺麗だね」
里斗は沙羅のほほに手を添えた。
「さわるな」
創也は里斗の手を掴んだ。
「…そんな怒らないで。何もしないから」
里斗は言葉と裏腹に冷徹な目で創也を見た。
「じゃあね、沙羅ちゃん♪」
ヒラヒラと手を動かしながら去って行った。
「…創也、誰なの?」
「!!」
創也の目が鋭くなった。