続:お嬢様☆執事
――...
「どうぞ」
「…ありがとうございます」
白石家から3時間くらいで着いたある豪邸。
ここで執事をやるのか?
創也はなんだかモヤモヤとした気分になっていた。
頑丈なおりでできた門をくぐる。
「ジジ…どうぞ、お入りください」
女の人の声が機械音とともに聞こえる。
「…」
創也の腕にはある時計が光る。沙羅からもらったもの。それは移動中につけた。
沙羅…泣いてる?ちゃんとお別れできなくてごめんな…。
いつかまた、と祈ることしかできない。
そして、10分ほど歩くとようやく玄関らしきものが見えた。