続:お嬢様☆執事

ギシ…



ソファーがきしむ。



「ん…!」



里斗は口に含んでいた水を沙羅の口へと流した。



沙羅の口から水がしたたる。



「は…」



里斗に押し倒されている状態。逃げられるものも逃げられない。



「あいつが戻ってきたのが悪かったんだ。戻ってこなければこの俺が秋山製菓を継いでた。なのに…」



彼は怒りと憎しみを沙羅にぶつける。



「や…」



創也、戻ってきて!!助けて…。



「…沙羅ちゃん、あんな奴やめて俺と一緒にならない?」



里斗の顔が沙羅に近づく。



「嫌…」



体が震える。



怖い…。誰か…



「?」



突然、沙羅は睡魔に襲われた。
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