続:お嬢様☆執事
――
「島木、秋山製菓に行ってくれない?」
「かしこまりました」
3人で車に乗り込み、運転手の島木にそう伝えた。
プルル…
沙羅の携帯が鳴った。
「もしもし」
『沙羅?』
創也だった。
「あ、創也…」
『日高くんに行ってもらったんだけど…』
日高を呼びだしたのは創也だろうか。
「うん。今、そっちに向かってる。里斗もね。今、会社?」
『そう。みんな心配してるよ、沙羅のこと』
「そっか…。じゃあ、あと5分くらいで着くから、待ってて。じゃあね」
沙羅は携帯を切った。