続:お嬢様☆執事
――
ピピッ
「…里斗?行かないの?」
里斗は前に進もうという気配がなかった。
「先に、行っといて」
無理に行かせるのはやめとこう。
「うん。分かった。じゃあ行くね?」
沙羅はトップの中に入った。
「沙羅っ…!!」
いきなり創也に抱きしめられた。
「創也…」
「沙羅ちゃん、無事だった!?」
創也の後ろから純の顔が出てきた。
「純…」
創也は一旦沙羅を離した。
「来てる?」
おそらく里斗のこと。
沙羅はうなずいた。
「よし。一旦出る。ちょっと待ってて」
創也は里斗のいる廊下に去って行った。