神恋
世留羅さんに私のしゃべった言葉はわかっただろうか。
「あら…涙で髪がグチャグチャよ?フフッ」
世留羅さんは笑っていた。
私にはそれが逆に落ち着きに変わった。
「ふぇ?」
私はキョトンとした顔をした。
世留羅さんはバックの中からくしとカチューシャを取り出して私の髪をとき始めた。

< 49 / 53 >

この作品をシェア

pagetop