隣の犬耳王子
「はぁ…メイドさん達
探してるんじゃないの?」
朝のドタバタ騒ぎは
ユキが消えたから
だったのか…
と、今更ながらに
納得しながら
ユキと昼食を食べに
食堂まで降りる。
「びっくりしただろ?」
ニヤニヤしながら僕の
顔を覗き込むユキは
本当に楽しそうだ。
「びっくりどころじゃ
ないよ…きっと皆に
怒られるよ?」
僕はユキを脅すように
ボソボソ言った。
「ふふ。」
それでもユキは楽しそうに
笑っただけだった。