隣の犬耳王子


「…そっか。」


その言葉を聞いた僕は
もう会えないかも
しれないという

寂しさがこみ上げた。


「…明日また来るわ!」


遼は僕の頭に手をのせて
ポンポンッてした。


気持ちを見透かされた
感じが何だか悔しくて。

でも会えることが
嬉しくてくすぐったい
ような感情になった。


…今考えると
遼は昔からそうだった。
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