隣の犬耳王子


僕が悲しい寂しい時は
頭をポンポンッてして

笑ってくれて。

僕が一番欲しい
言葉をくれた。


そのたびに僕は
遼を好きになった。


毎日毎日遼と遊んだ。
こんな日々が続けばいい
と子供ながらに思った。


現実はそう甘くは
なかったけれど。



僕は勉強の毎日、
遼は親の手伝いで、


次第に会えなくなった。
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