生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「え?待ってよ。それと、どうして仲が良いってことと繋がるのよ」

「えーと。雄太郎には罪はない。だから、雄太郎の教育費なんかは長谷川家が出す。
でも、ミサトさん自身の生活費なんかは出さなかったわけ」

「じゃあ、ミサトさんは生活が苦しくなって仕事を入れるわよね?」

「うん。忙しくなったら雄太郎はどうなる?」

「保育園とか、託児所とかに預けるわね……あっ」

 タツキのお母さんって幼稚園の園長だ!

 ってことは、雄太郎の教育費を出してたんだから、流れ的にお母さんの幼稚園に通うことになる。

 それで、幼稚園は保育園より終わる時間が早いから、ミサトさんが迎えに来るまで長谷川家で預かってたってこと?

「え?じゃあ、俺はさ、そんな小さい頃からたっちゃんとりょうちゃんと遊んでたの?」

「うん。そうなるね」

「お姉さんとも遊んでたの?!え?
だって、雄太郎が3才だとしたら、タツキは小5、お姉さんは中1じゃない!
そういうことは分かる年頃でしょ?」

「俺も俺で、弟ができたって思って凄く嬉しかったし、涼(りょう)も涼で、2コ下の弟の俺より、10コ下の弟の方が可愛いからね」

 わあ、凄い。この家系。

 お母さんの血が濃いわね。


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