生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「いい加減にして!早くコレに着替えなさい!」

 ……キ ガ エ ル?

 あれだろ?
 よく、3歳くらいからボタン外しとか練習し始める、アレ。

「脱ぐって、そっち?!!」

 思わず口から出た言葉に、四人が怪訝そうに俺を睨む。

 だってさ!
 俺、知らなかったんだもん。

「何と勘違いしていらっしゃるんですか?長谷川先生?」

「いや、その、ね?」

「はぁー。とりあえず、雄太郎、着替えて」

「じゃあ、着替えさせてくれる?」

「……………タク」
「わぁーっ!ごめんなさい!ごめんなさい!すぐ、自分で着替えます!」

 紙袋をひったくるように掴み、準備室に消えた雄太郎。

 それを見送った千紗は、タクの隣の椅子に腰を下ろした。

「……10分で出てこなかったら、強制的に着替えさせるわよ」

「りょーかいっ!」

 そこまで、着替えさせたいのかよ……。

 っていうか、そこまでやる理由が知りたいんですけど。


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