生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「猫だよ。猫、猫」
「ぜぇったい!ウソでしょ?だって、千紗がシカトを決め込んでるもんっ」
「ペルシャ猫のコマチさん。今日、見に来るか?」
「あっやし〜い」
どこが怪しいんだよ。
猫だって言ってるだろ。
異母兄弟だけど、少しは兄貴のこと信用してくれたって良いと思うんだけど?
ちらり、と千紗を見ればクスクス笑っていて、俺のフォローをしてくれる様子もなく、
「コマチって誰?」
と、さぞ楽しそうな声で雄太郎を援護し始めた。
俺が驚いて目を見開いてるのを見て、ミドリさんと笑い合ってる。
……遊ばれてるって分かってるんだけど、なにこの二人。
絵になりすぎてるんですけどーっ!!
「はぁ、もういいよ。……で?雄太郎くんこそ、校内をうろついてたのは何でかな?」
「……あ。タク、タク!タツキセンセーがやきもち妬いてるよっ!」
「ふーん、で?」
興味がない、と言った感じで席を立つ卓也くん。
やきもちっていうか、ねぇ?