生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
ほら。いつもなら、ここ学校だしこんな体勢になったら、千紗が殴るか蹴るかでしょ?
今は殴られる心配もない。
……万が一あるとしたら、蹴られることだけど、多分大丈夫。
「千紗は怒られたいの?」
「違っ……」
「じゃあ、早く吐きなさい」
「………」
「言わないでいいんだね?だったら、俺は、千紗が言いたくなるように仕向けるだけだから」
「…何言って――んっ!!」
噛み付くように千紗の唇を奪い、舌をねじ込みかき回す。
千紗の顎を捕えていた手で、千紗の後頭部を掴み逃げられないようにして荒々しいキスを続けた。
限界が近くなったのか、千紗は腰を引いて逃げようとする。
俺は、逃がしてなるものかと思い、千紗の両手を拘束していた手を腰に回した。
「………んっ…はっん!」
酸素を欲して横に広がる唇さえも奪い取る。
俺の肩を突っ張っていた手が、服を掴むようになったのを見計らって唇を離した。