生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「タツキ、帰るわよ」
「……あ、はい……」
「何よ?言いたいことあるなら言ってよっ」
「千紗と祥也くんってどういう関係なのかなぁって。ほ、ほらっ!この前だって、テレパシー気味なことやってたでしょ?」
「あんな奴とテレパシー気味なことなんてやりたくないわよっ!!
アイツはただの幼なじみなだけっ!ついでに、岩佐啓輔も幼なじみよっ」
祥也くんとの電話の内容が、相当気に食わなかったらしく、何故か俺を軽く睨みながら言い放った。
呆れた、とでも言いそうな盛大なため息をつき、さっさと生徒会室を出る。
廊下を闊歩する千紗の背中を見つめながら、誕生日のことを思い出した。
うわぁー。
何が、ほしいんだろ。
無難に、指輪、ネックレス、時計、財布、服……。
指輪とネックレスは学校で付けられないし、時計はいらないとか言われそうだし。
財布か服ねぇ。