生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
次の日。
睡眠不足の体を叩き起こし、春休み中の学校へと脚を運ぶ。
春休み中といったって、もう4月の春休み後半。
すぐそこに入学式が迫っているため、その準備と打ち合わせ。
といっても、大した打ち合わせなんてないし、式場の準備は前日。
「ちぃーっ。今日ってプログラムの作成だけ?」
「えぇ。ミドリ、部活なら行っていいわよ。私、部活ないし」
「ホント?ごめんね……。行ってきますっ」
ぴょんっと前髪を縛っているミドリは、急いで生徒会室をあとにした。
パソコンを立ち上げている間に、この間のアンケートで決まった行事の確認をする。
「ねぇ、雄太郎。今年の行事って……」
「えーっと、文化祭と球技大会とコーラスコンクールと……。タクー、体育祭ってどっちだっけ?」
「やらない」
「だってっ!」
「ありがとう。雄太郎、パソコン使ってコレ打ってもらえる?」
「はーい」
雄太郎に1枚のプリントを渡し、私は棚からファイルを取り出す。