生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「ああ、岩佐ならさっき追い出した。林はどこも悪そうじゃないな」
なら教室戻れ、と冷凍庫から氷を取出し袋に詰める石谷先生が言った。
手渡されたその袋にタオルを巻き、頬にあてる。
「俺は……お腹痛いかなぁ」
「だったら、そこ座っとけ。
で?林と坂桑って付き合ってるんだろ。痴話喧嘩か?」
「俺と千紗がケンカするわけないでしょーがっ」
「そういえば、さ。お前らのことが好きだった生徒からの相談が面倒なんだけど」
カタカタとパソコンのキーボードを打つ音が響く。
本当に面倒くさそうに私と雄太郎を交互に見る石谷先生は、ふっと鼻で笑ってみせた。
「それと、あのバカでロリコン教師から」
「えっ?!」
声を上げたのは私。
だって、バカでロリコン教師ってタツキのことよねぇ?
おかしいじゃないっ。
どうして養護教諭の石谷先生が知ってるのよ!!