生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


 石谷先生のご厚意により、私とミドリはあと1時間、ベッドで休んでいいとのこと。

 でも、どこも異常のない雄太郎は、石谷先生に保健室から追い出された。

 しばらくして私は、ねぇ、と。
 ベッドに腰掛けたまま、カーテンの向こうにいるミドリに話し掛けた。

「なぁに?」

「写真のこと、雄太郎から聞いたわ。ごめんね、私の所為で……」

「写真くらい全然大丈夫。それに、ヒロっちがいつも一緒にいてくれるから」

 私の所為で周りに迷惑がかかることほど、堪えることはないと思う。

 佐野の目的は私なのに……。

 布団に潜り込み、震えが止まらない自分自身を抱きしめる。

 やっぱり、こんなことになる前にきちんとけじめをつけておくべきだったんだわ。

 早く、早く、けじめをつけなくちゃ。


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