生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「なに?『家に連れて帰っていい?』なんて聞くんじゃねぇよ」

「いや、それも言おうと思ったんだけど」

 言おうと思ったんだ……。

 もしかして、私ったら結構頭が弱い人と付き合ってるのかしら?

「じゃあ、何だよ。真面目な話にしろよ?」

「これって結構真面目な話だと思うよ?」

 タツキは、頬から髪の毛へと手を動かし、泣き止まない赤ちゃんを思わせるように撫でる。

「大人のキスしたら起きるかな?」

「…………………は?」

 石谷先生ーっ!!

 助けて下さいつ。

 もしかしたら、もしかしなくても、私、寝込み襲われますぅ!!


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