生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「……んんっ」
ねじ込まれた舌はねっとりとしていて、私の逃げ回る舌を絡めとった。
「んんんっ。っ!?……いやっ!」
ぞっとするような温かさが、内ももを滑る。
顎から手が離れたのを感じ、ばっと右を向き佐野の執拗なキスから逃れた。
佐野はくすりと笑い、首筋を舐める。
気持ちいいとかそんなんじゃなくて、ただただ嫌悪感から身体がびくりとしたのに。
「ここ。感じるんだ」
なんてふざけたことを呟き、その舌はナメクジよろしくどんどんと下に下がっていく。
ブチブチブチッ!!!
無機質なほどに私のブラウスのボタンは弾け飛ぶ。
いつのまにか解放された両腕で佐野を突っ張ってみるけれど、力が思うように入らない。
露になった胸元へ顔を埋める佐野の髪の毛をどれほど引っ張ってもやめる気配すらなくて。
「………やめ、て……っ」
どんなに「やめて」と言っても、聞いてくれるような奴じゃないくらい私が一番知ってるのに、それでも、懇願してしまう。