生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「メールが来たのよ。
………はぁ、なんだか今日甘えたい気分だったのに」

 そう、珍しく今日は甘えたいのだ。

 そんな貴重な日に帰りが遅いなんて馬鹿げてるわ。

 しばらくコマチを撫でていると、コンコンと扉を叩く音が響いた。

「はい、どうぞ」

「失礼します」

 部屋の扉を静かに開けて頭を下げたのは、長年お手伝いをしている葛城(かつらぎ)さん。

「千紗お嬢様、お食事の準備ができました」

「お風呂が先でもいいかしら?」

「えぇ。かしこまりました」

「それと、コマチに餌あげてもらえる?」

「分かりました」

 疲れているときには、ゆっくりお湯に浸かってゆったりすればいい。

 手短にお風呂に入る用意をし、コマチを連れて部屋を出た。





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