生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


 乳桃色のお湯に浸かりゆったりとしいたが、そのまま寝そうだっためしばらくしてから上がった。

 お風呂から上がり食堂に行くと、目の前にはずらりと並ぶ料理の数。

 この料理、何人分よ。

 目の前にあるサラダに手を付けてみるがどうもこうも食欲が湧かない。

「葛城さん」

「はい、なんでしょう?」

「たくさん作ってもらって嬉しいのだけど、今日はなんだか食欲が湧かないわ」

「体調でも悪いのですか?」

「ただの疲れだと思うわ。

ゼリーはある?」

「すぐご用意いたします」

 一度頭を下げてからキッチンへ向かう葛城さんの背中を見つめる。

 それにしても、もったいないわね。
 私がこんなに食べないと分かってるはずなのに……。
 それと、タツキがいないんだから。

 キッチンから戻ってきた葛城さんに、

「日保ちするものを持って帰りたいから密封容器に詰めてもらえる?」

「ふふ…、タツキ様のお食事ですか?」

「えぇ。帰ってから一人分を作るなんてめんどくさいでしょう?」

 にこやかな表情の葛城は「はい、かしこまりました」と再びキッチンへ向かっていった。



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