生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


 ゼリーを食べ終え、コマチを連れて部屋に戻る。

 コマチが出入りできるように、少しだけ引き戸を開けておく。
 ドサッと仰向けにベッドに倒れこんだ。

 グッと伸びて時計を見る。

「まだ8時か……」

 遅くなるってことは、11時くらいかな?
 早く迎え来ないかな、なんて考えてる自分がいる。

「ふふっ…。また、タツキのこと考えてるし………」

 タツキといえば、ちょうど5日前。

 私はタツキになんであんな場所にキスマークをつけたのか聞いたんだっけ。

 タツキは、笑って謝ると思ってたら、

『俺の千紗だって見せびらかしたかった。
なんか、千紗ってさ、離したらどっか行っちゃいそうだから…』

 なんて言いながら、私を抱きしめた。

 タツキには言ってないけど、すごく、すごく嬉しくて……。

 あぁ、私はこんなにもタツキのことを愛してたんだ、大事にされてるんだ、と感じたのを覚えてる。

 今はもう消えてしまったが、キスマークがあった場所を指でなぞり、タツキのことを思いながら瞼を閉じた。






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