生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「千紗、ごめん。一番大変な会長の仕事を頼んで。でも、千紗しかで」
「ありがとうございました。とっとと自分のクラスに戻って座っていただけませんか?」
「最後に何か言わせてくれないのかよ」
「えぇ、まぁ」
口を少し開け笑ってみせれば、
「はいはい。まぁ、楽しめよ。“生徒会長”を」
ミドリと同じことをニッと笑いながら言ってクラスの列に消えていった。
「楽しむ……ねぇ」
『では、進行を新生徒会役員に代わります。
3分で終わらせたいので協力して下さい。今後の行事予定は………』
ミドリがサクサクと進行をしていくなか、今後の行事予定を聞いて目眩がした。
よく、3分で言い切ったなミドリちゃんよ………。
今日という日以外、ミドリを尊敬する日は当分来ないだろう。
今日からさらに目まぐるしい毎日が始まりそうね……。