生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
あのファイル……、生徒会メンバー+タツキ以外にバレてしまうとヤバいわね。
仕方ない。生徒会室に戻るか。
ファイルを忘れなければ、曲がっていただろう玄関を通りすぎ生徒会室に向かう。
あー。今日はいつも以上に疲れたわ。
予想よりか、タツキに反撃されなかったけど……。
それより、今日帰りはどうするのだろう?
一緒に帰るわけにはいかないわよね?
バレたら即クビなんだから。
ひとりで帰るのかな、と考えながら歩いていると、生徒会室が見えてきた。
「……でしょ?………ちゃんは……」
「ん?」
生徒会室のドアが開いているためか、少し離れたこの場所まで話し声が聞こえる。
ドアの前まで来たため開けようと思ったが、「たっちゃん」という聞き慣れない言葉に手が止まった。