時には、こんな始まり方も
「…く、…雫!?」

「え?」

マサ君に呼ばれて我に返る。


「どうした?顔色悪いけど…。もしかして、二日酔い?」


違うよ。
考えてたら、どんどん気分が悪くなってきただけなの。

だけど、本当にただの二日酔いならいいのに。



「なんか、無理に誘ってごめんな?具合悪いなら家まで送るよ?」


心配そうな顔で私を見つめるマサ君。


ごめんね、心配かけて。


その上、とんでもない迷惑までかけているのかもしれない。


だからこそ私は、今、大好きなマサ君と一緒にいる事を素直に喜べない。





駄目だ!

やっぱりはっきりさせたい!


マサ君にとって"一夜の過ち"なら、もう諦めるしかないんだし。


こんな気持ちのままじゃ嫌だし、自分から切り出そう。


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