時には、こんな始まり方も
「う、うそ……。」


なんだか、血の気が引いていく。

いくら酔ってて覚えていないからって……私ったらそんな大胆な事したの!?



そんな私を見て、やっぱりマサ君は笑っていた。



「マサ君…ごめんなさい。いくら酔ってたとはいえ、私…いっぱい、沢山迷惑かけた?
もしかして、ホテルも私が無理矢理誘ったの!?」



手を繋いで貰っている嬉しさなんて忘れてしまいそうな程、頭はパニックになっていた。

さっきから握られたままの手に、思わず力が入る。



< 34 / 66 >

この作品をシェア

pagetop