時には、こんな始まり方も

よし!

ちゃんと返事をしよう。


雫だって、きっと今すっげえ緊張してるはずだし。


少しでもリラックスさせてあげてから、気分を盛り上げて、雰囲気を作って…。


好きだと自覚したら、今はとにかく雫が欲しい。

相変わらずシャワーを浴びながら考えていた俺は、頭の中はその事でいっぱいになっていた。


そして体からは酒なんてすっかり抜けていた。


だから気合いを入れてバスルームを出たんだ。

雫が待っていると思い込んでいたから。

雫が酔ってるなんて、全く思ってなかったから。


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