時には、こんな始まり方も
「私マサ君が好きです。」

マサ君は驚いて私を見つめる。

視線が合うと、緊張してドキドキして手が震えた。


だけど、伝えたい。


「だから、私と」
「俺と付き合ってくれる?」


え?

私の言葉を遮って、マサ君はにっこり笑った。


「雫の気持ちは昨日きいたから。だから今度は、俺から言わせて欲しかった。
付き合ってくれる?」



「はい。」


嬉しくて、ただ幸せで、止まっていた涙がまた溢れてきた。


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