Dな彼女は僕のもの

 「……たつ、や…」
 「昔の約束…忘れてないよな?」

由乃は左肩を押さえる

 「……あの時のこと忘れたのか?」
 「…忘れてなんか……」

手が震える

 「なぁ?光?お前も忘れてないよな?約束」

光は一瞬歪み、表情のない顔で

 「忘れてない、由乃さまは」

 (いやだ、言わないで光、言ったら…)

 「兄さんと婚約者だって」


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