ボクと僕。
変わるキモチ
「…で、あるから!各自で!自覚をもって行動するようにっ!」

長話…というか、大人の勝手な話が終わった。


ふぅ…これで明日からは中学最初の夏休みか…







あれから数日

僕はあの日の帰り道の記憶が曖昧だった…



確か…上原のバックから傘が出てきて…





あれ…?


「よっ!」

来たな元凶…何の用だよ…


「そう言うなって♪相合い傘までして…なかなかウマいこといったじゃないか♪」





ぁ…思い出した…


あの小さいな傘に二人で駅まで歩いたんだ…



って、待て…なぜお前が知って…



「お前…今更かよ…」

うんざりした風にタクミが言う



「そりゃ入学して初めてのスキャンダルだぜ?知らないヤツのほうがモグリだろ?」




ほぅ…



「お前なぁ…」



いや…当事者から言わせとてもらうとだな…



「だっからさぁ…フラれた俺が惚れた弱みでしかたなく頼まれて、ああなったんだぜ…?ちっとは俺の気持ちもさぁ…」



待て待て…フラれた?

お前が…?



「こ、こいつ…」


タクミは僕の頭をつかみ、シェイクしながら…



「まさかあれから何もないとか言うなよなぁ~!?」




な、ない…というか…だな…






連絡先を…交換しただけ…で、何もないぞ~…



シェイクが止まる



「電話は?」


してないしかかってもこない


「メールは?」


当日にちょっとしただけだな



「お前というヤツ…は…?」


タクミの動きが妙だ…
石化する能力なんかもってたのか








ん…後ろ…?



好奇心から振り返った…ら…
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