ボクと僕。
○○未遂事件から…一週間…
中学初めての夏休みを満喫…してるはずだ…




あれから上原とは市立図書館で約束の勉強を毎日一緒にしていた。




あの時、頭突きで終わったことに…ほっとした僕と、もの足りないボク


お互い何も言わないけど…なんとなく距離感が変わった気がした。




「う~んん…んー…?」



でも、上原は勉強するときも精一杯なんだな…



「?…なんか言った?」

い、いやなんでもっ!
僕は慌て首を横に振る



なんでだろう…上原といるとこんなにも普段言わないことが口から出るんだ…
僕が僕じゃないような…そんな錯覚…



でも自然と気持ち良いんだ…



「これって…どういう意味なのかなぁ…?」

上原がさっと問題集を見せてくる。




揺れる髪。近い距離。


こんな状況で意識するなと言うほうが無理です…。





「難しい…?」
ぼーとしてる僕を気にしてるようで…




あぁ。ごめん;これはさ…こうして………






と、とにかく今は課題をやらないと…

だけど…こんなんじゃ集中できるわけがない…。







何とか打開策を考えない…と。
< 19 / 48 >

この作品をシェア

pagetop