ボクと僕。
外は地獄だった…


眩しい日差しもアスファルトの照り返しも…


僕に外に出てきたことを後悔させた





それでも構わず、弱い心に逆らうように…

ただ…前に歩く…





気が付けば、手ぶらなのに図書館まで歩いてきていた…



まるで夢遊病者みたいだ…


とりあえずこの暑さから逃れたくて僕は入り口に向かっていた



ふと…視線が止まる…


入り口のすぐ脇…青々とした葉を枝いっぱいに広げている木の下に女の子が見えた…



いくら暑さで朦朧としていても…今の僕には間違うわけもない




どうしてそこにいるんだ…
いつからそこにいたんだろう…




勇気を出すなら…今しかないと思った
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