ボクと僕。
「それじゃ…また明日ね」


残りの課題もちゃんとやるんだよ?って、そういってハルカは家の中に入っていった




ハルカ…上原ハルカ…




僕が上原をハルカって呼ぶようになって2週間が過ぎた



アレから毎日のようにハルカと会って、色々なことを話した




勉強のこと。家族のこと。



そしてお互いの気持ち。






何より衝撃的だった話は、僕とハルカは…昔に一度だけ遊んだことがあったことだ





この辺りで一番大きな公園で、一度だけ。

お互いまったく知らないグループの子達と、遊んだ時。



かくれんぼをしてて…なぜか同じ所に隠れた子がいた。
声を潜めて…でも見つかりそうになったとき、僕だけが飛び出して…彼女を助けた
ことがあったらしい…。




その時のハルカはベリーショートで…僕はその子が男の子だと思っていたから憶えていなかったけど…









お互い名前も知らなかったのに、その時のことをハルカは憶えていてくれたらしかった






でも…そういえば…




それがなんで僕だってわかったのか聞きそびれたな…









まぁ…明日からまた学校だし…いつでも聞けるよな…










夏休みなんて…あっという間だった…
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