ボクと僕。
「えぇ~…と…コレが、あれ?う~っ!ねぇコレどうやるの~!?」


涙目で訴えてくるハルカと一緒に僕は図書館で期末テストの勉強をしていた。



今回、赤点をとった教科は冬休みの補習を受けることになるからって、みんな必死だった


ハルカと僕の場合、まずありえないことだけど…ハルカと一緒にいる口実に勉強するのは当たり前のことになっていた


彼女と付き合い始めてから
僕の中で色々変わったな…


女の子をこんなにも意識するようになったし…
他人を思いやる気持ちとか…うまく言えないけど…

確かに何が変わったんだ…




なによりも彼女と一緒にいるときは…本当に時間は短く感じる




気がつけば、人が少なくなってきた…

僕らもぼちぼち帰るか…




と、ハルカが急にそわそわし始めた


ん、トイレ…?


〈ビシッ〉
ハルカお得意のチョップを繰り出しながら

「ち、違いますっ!」


頭蓋骨が痛い…

ハルカ様…チョップは…必要だったのか?


「ご、ごめん…つい…ね?」

む、ぅ…チラッと舌を出して謝るハルカの可愛さは反則だ…



なら帰るよ?ほら。


「わわっ!?ちょっと待っ…!?」
慌てて片付けるハルカを置いて、僕は図書館の入り口まで歩いく…







まぁ…入り口で待ってればいいよね…
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